あまりに不便でVPNを使うことになった話

台湾に引っ越してから日本で契約したサービスや使っていたサービス、アプリが一部使えない状況になったのでVPNを使うことにしました。日本国外のIPアドレスからのアクセスを拒否しているサービスがあり、若干困りました。

私は前職は日本の伝統的な大手企業のセキュリティ担当エンジニアだった。学生の頃も何かと情報セキュリティをかじっていたのでこの分野には詳しいです。(自分で言うのはかなり恥ずかしいですが)

海外に居れば同じ壁に直面する方はいると思いますが、改めて多数のサービスをまとめて元セキュリティエンジニアの観点から備忘録を作成したいと思いました。

Contents

なぜVPNの選定が必要か

VPNサービスの種類は豊富で、金額、できること、安全性など何を重視するかによって使うべきサービスが異なると思います。

  • 金額重視:頻繁に使用しないので機能・性能より金額重視
  • できること:目的とするサービス・アプリが使えること
  • 安全性:ログの保存をするか否か

目的とするVPNサービスを使用しないとお金と時間を無駄に使うことになります。多くのVPNサービスでは無料期間もありますが、手あたり次第インストールするとセットアップするための時間を浪費することになるので、ある程度の選定は必要と思われます。ピックアップしたものは私の独断で観点も主観となります。また、各サービスの並びは順不同であり、各情報は執筆時点の情報のため参照時に各ホームページにアクセスして確認していただきたいです。名称のわかりやすさを重視してサービス名と会社名は混在して列挙しています。

各種まとめ表

料金ログ保存なし動画閲覧の言及無料期間
ノードVPN143.40米ドル/年30日間返金保証
ミレンVPN968円/月(3年プラン)30日間返金保証
インターリンク1100円/月×最大2か月間無料
スイカVPN717円/月(2年プラン)×2週間無料
セキュアラインVPNPC:5250円/年、
モバイル:1470円/年
30日間返金保証
VPNサービス

ノードVPN

日本公式サイト【Nord VPN】

独立研究機関のAV-TEST GmbHによると、日本市場を含む市場最速。 24時間年中無休のカスタマーサポート(ライブチャット、メール、チケットシステム)があり、不慣れな状況でも対応できそうです。執筆時点では30日間の返金保証があり、実際に目的のサービスを利用して実際に動作するのか、回線の速度など実測はどうなのか試すことができます。

さまざまなデバイス上のVPNアプリ
様々なプラットフォームでの動作をサポート

1つのアカウントで最大6台のデバイスを同時に接続できるとされており、複数のVPNを購入しなければいけない状況はあまりなさそうです。

また、主要なプラットフォームとデバイス上で動作するようになっており、無線LANルータにもインストールできるため、使用場所が決まっているならばデバイスごとに設定不要で、同時接続数も節約することができます。

実際に使用する際は仕事や休憩で、スマートフォン、パソコン、タブレット端末などを使い分けることが多いかと思います。一つのアカウントで一つのデバイスのみ利用可能である場合、切り替えのたびにVPNを切断する必要があるため、同時接続数が多いことはメリットだと思います。

ログなしポリシーを掲げ、外部の権威ある組織から監査を受けているVPNサービスです。当ブログの筆者がログなしポリシーを尊重しているのは、企業は個人の活動を監視する権利はないと考えるからです。このことについては深く議論するべき部分だと思いますが、ノードVPNについては”のぞき見されない”というセキュリティ的な部分が担保されていると考えます。

NordVPNがログなしポリシーの2回目の第三者検査を実施
ログなしポリシーを尊重
世界最速のVPNサーバー
数十か国にサーバを配置

59か国にサーバが設置されており、目的とする出口IPアドレスが用意されている可能性が高いです。公式のホームページではサーバの検索が可能で、使用目的に合致したサーバがあるかどうか確認することができます。

また、世界的な企業がノードVPNのサービスを利用していることから実績も多く信頼度が高いようです。暗号通貨の利用も可能で先端的な暗号化技術の利用もできるため、技術に取り残されずに使い続けることができそうです。

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ミレンVPN

Millen VPN

使用したいデバイスにアプリをインストールするだけで利用可能な状態になるため、複雑な設定を必要とせずVPNが利用可能になるようです。ノーログポリシーを掲げており、また、契約形態はシンプルでほぼ迷うことなくプランを選択できそうです。

海外から日本のVODサービスを見るなら

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インターリンク

インターリンク【マイIP/マイIP ソフトイーサ版】

マイIP、マイIP ソフトイーサ版というサービスを提供しており、最大で2か月間の無料期間があります。固定IPアドレスを割り振ってもらえるため、会社のネットワークに接続するIPアドレス制限でアクセス時のIPアドレスを固定したいときなどに便利です。

また、ややマニアックな内容ですが、逆引き(IPアドレスからドメインを調べる)の設定も可能です。全体的に玄人向けのサービスですが、以前からVPNサービスを使っていて、細かい設定が可能なソフトイーサが使いたい方には向いていると思いました。設定が容易なマイIPのプランもあり、ソフトイーサに比べると簡単な設定での使用にも対応しています。

インターリンクには”セカイVPN”というプランもあり、マイIPシリーズと違って出口IPアドレスを固定せず、目的の国のIPアドレスに変更するためのプランがあります。

いずれも月額契約のみで分かりやすいプランです。

日本の固定IPでVPNできる【マイIP/マイIP ソフトイーサ版】
いろんな国のIPアドレスが使えるVPNサービス【セカイVPN】

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スイカVPN

【スイカVPN】

スイカVPNは特に中国のインターネットで閲覧規制の回避を特徴としています。主にSNSや動画サイトを規制されずに利用したい方には実績のあるVPNとしてお勧めできると思います。二週間の無料お試し期間があり、土曜日と日曜日も含めて日本語のサポートサービスがあります。動画やSNSの閲覧を売りにしている分、容量は無制限です。

海外在住日本人に必須のVPNサービス【スイカVPN】

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アバスト セキュアラインVPN

アバスト セキュアラインVPN

ログなしポリシーのVPNサービスです。セキュアラインVPNは年額契約となっています。無料のサービスは使いたくないが、そんなに高額なサービスも使いたくない場合に選択肢に入ると思います。

カフェ・ホテル・空港の無料Wi-Fiから安全ネット接続【アバスト セキュアラインVPN】

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最後に

海外に出張や居住する場合、日本のコンテンツを利用したかったり、空港やカフェ、ホテル、街中にある無料Wi-Fiを使いたくなる時や利用する必要がある場面に出会うと思います。私は海外移住を機に、動画配信サービスで日本で見ていたアニメの続きを見ることができなくなり悲しい思いをしました。また、パソコンを初期化したときに、もともと入れていたソフトウェアが日本のサーバと通信する必要があり、VPNなしには再インストールできない場面にも遭遇しました。利用を諦める前に、または日常的なセキュリティを高めるために、自分の求めるVPNサービスを使用したいと思いました。