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はじめに
本ページではパッションフルーツの育て方と成長の記録について記載しています。
育成兼記録係のJiangです。
- ガーデニング歴:3年
- 育てている植物:30種類以上
- ベランダやガレージなどの小さいスペースでガーデニング
種まき
種まきを最後にしたのはいつだったか、何の種だったか、覚えていないですがおそらく小学生の時なにかをまいたと思います。久しぶりの種まきはパッションフルーツです。
家で栽培しているパッションフルーツは一つ収穫できました。一口食べたら呑み込めないほど酸っぱいので、種を取り出して植えることにしました。パッションフルーツは種ごと食べるものなので、一粒一粒口の中で果汁を吸って綺麗にしても良いですが、酸っぱいので食べずに洗いました。
果汁には発芽抑制成分があるので、発芽させるためにもしっかりと種を洗います。
40粒くらい埋めました。蒔くのではなく、埋めてしまいました。この時は気づかなかったですが、14日ほど待っても発芽せず。当たり前でした、蒔けばよいところ、地中1センチくらいのところに埋めてしまっていました。日光も届かず、1センチ成長するためには相当時間もかかります。完全に間違えてしまい、あの時の無知を後悔していますが、賢くなりました。ありがとう、パッションフルーツ。
パッションフルーツの種は土が被っていなくても発芽します。風で種が飛ばないようにする程度で。
発芽
1か月ほど経つと8株ほどになりました。パッションフルーツの種を「まく」のではなく、「埋めて」しまったので、発芽したものが少ないです。頑張って発芽してくれたものは大切に育てます。
発芽するまで毎日、乾燥しないように種に水やりをします。
しかし、8株もどこで育てるか疑問です… 家にそんなにスペースはなく、広大な畑があるわけでもないです… パッションフルーツは多年草で何メートルにも育ち、グリーンカーテンを作ることができます。家にそんなにカーテンはいらないですが、どこまで大きくなるかは興味があります。
開花
パッションフルーツは何とも特徴的な花を咲かせます。植物が動くという感覚は掴みにくいですが、気づけば葉が大きくなっていたり茎が伸びたり、花が咲き実になります。確実に動いているのですが、その瞬間は人知れずこっそり。
スマートフォンではなく、良いカメラで計画的に固定して撮影したかった… どの花がいつ咲くかは毎日観察していると大体わかります。どの枝や茎、葉っぱが何センチ伸びているのかは全く分かりませんが。
パッションフルーツは朝9時から10時頃に咲きますが、夕方には閉じます。一度しか咲きません。
ガレージのパッションフルーツが開花祭りでした。購入時に既に小さな果実を二つ付けていました。花が咲いている姿は見ていないですが、食べられるということと、ガレージの日よけのツタになるので購入していました。
順調に成長しており、毎日水を大量に飲む超大食漢な植物です。花は一度見ると忘れられない、ぎょっとする、人目を強く引く花を咲かせます。
花として美しいかと考えればそれほど美しくはないと感じますが、細かくよく観察していくと、3つの雌しべに5つの雄しべ、中心は紫なのに周りはうねうねとした真っ白な糸状の物体。さらにその外側には花びらなのか、前面のインパクトには完全に負けているごく普通の花びらが並びます。実に興味を惹く見た目なので時間を忘れて観察してしまいます。相手を無心にさせる力もまた、目には映らない部分で感じる奥深い美しさ、という魅力の一つだと感じます。
これが3つも同時に咲きました。開花にはすごく体力を使います。動くのは大変ですが、同時に3つも動かすとは、パッションフルーツに恐れ入りました。明日もしっかりを水をあげよう。
受粉
パッションフルーツは花に受粉をすると、単独の株でも果実になります。
開花したパッションフルーツに午前中に受粉すると高確率で結実します。雌しべが3つ、雄しべが5つあるので、雄しべをちぎって雌しべに擦り付けて受粉させます。
結実
色が赤く変化してくるので、自然落下を待って放置します。
パッションフルーツの実がぶら下がっている場合は、自然落下しないように実が赤くなり始めたら排水溝ネットなどで覆い、茎とネットをワイヤーなどで縛って実が落ちないようにすることがおすすめです。
我が家では排水溝ネットに園芸ワイヤーで茎と固定して落下を防止しています。
収穫
結実後数週間経つと実が赤くなってきます。ある程度赤くなると、茎から外れている場合や軽く手で触っただけで茎から外れるので、その時に収穫となります。はさみは必要ありません。
追熟
つやつやで鮮やかなパッションフルーツ。私が住んでいる台湾、中国語の名前では”百香果”と呼ばれており食べる前から良い香りです。このまま常温で5日程放置すると実が甘くなります。目安としては、時間が経つと表面にしわができてくるので、ある程度しわしわになるまで我慢して食べるとポテンシャルを最大限に引き出せます。
食す
真っ二つに切ってスプーンで食べます。ヨーグルトやアイスにかけるか炭酸水と混ぜるなどの食べ方があります。果実は種にかなり強力にまとわりついているので口の中で分離することは困難でした。日本ではパッションフルーツを見たこともなかったので、種ごと噛まずに食べると言われたときは衝撃です。
今でも噛まずに飲み込むことは若干抵抗があり、万が一体内で発芽したら困るなと思っています。しかし、噛むと種のじゃりじゃり感が口に残ってしまうのでやはりまない方が私は好きです。果汁だけ取り出す装置が欲しい…
摘果
パッションフルーツの果実育成キャパシティを超えた時しわしわになります。直径20cmのプラスチック製植木鉢を家としている我が家のパッションフルーツは果実が5つ実るとしわしわになりました。
このままメロンに生まれ変わるのか…とも思いましたが、パッションフルーツしわしわ現象は根っこのサイズに対して果実が多いと水分不足が起きて果実の成長が追い付かずしわしわになります。最もしわしわの”その1”を断腸の思いで摘果しました。
摘果翌日、他の果実はしわしわがなくなり、いつものパッションフルーツに戻りました。植物はその場所から歩いてどこかに行くことができない分、しっかりと観察して何を言っているのか理解してあげなければいけません。
順調に成長していた果実がしわしわになったら早めに摘果しましょう。
植え替え
我が家のパッションフルーツは鉢ごとフェンスに巻き付けています。
プランターで育てているこの鉢のサイズだと、果実は4つしかつけることができないことがわかりました。フェンスに置いているのでこの不安定な状態に耐えられる鉢、かつ、大きいタイプのプランターに植え替えることでキャパシティをあげようと考えました。
根っこがパンパンに詰まっていたのでプランターの高さに合わせて根っこを整理したつもりでしたが、それでも高さが足りませんでした。露出した根は心配ですが、パッションフルーツはかなり強いので、耐えてくれます。
植え替えの際は水をあげず、乾燥させた状態で植え替えると良いです。
- 鉢全体が軽くなる
- 鉢から抜きやすくなる(水分を含んだ土だと鉢と密着する)
- 根の土を掃い易い
加えて、種から育てている小さなパッションフルーツの苗を二つ追加で一緒に植えました。どちらか成長が遅い方を切るか、両方取り除くかもしれません。発芽から2か月近く経つと思いますが、見える部分のサイズはまったく変化しません。
見える部分に反して、根っこはかなり大きくなっていました。ついでのパキラも根の部分は大きくなっていますが地上部分は挿し芽した時と全く変わりません。栄養不足ですね… 液肥を与えるべき時期ですが、有機肥料すら使っておらず、土の元肥だけの状態です。急ぎで育てる場合は、間違いなく肥料は必要ですが、急ぎではないので、自家製肥料作りと並行して気長に育てます。
おわりに
まだまだパッションフルーツの育成は続きますので、更新があればこの記事を追記していきます。