台湾のエナジードリンクと小学6年生の日記と「コーザオ」

台湾のエナジードリンクとして馴染み深いものがあると妻にお勧めされて買ってみた。

台湾の有名なドリンク

味は日本では味わったことがない、何にも近くない味なので筆舌し難い。若干の甘みがあるのだが、塩味か、酸味が少しずつ混ざっているので複雑な味なのだが、全体的には薄味。エナジードリンクとして疲れた時にも飲みやすい味を考えたのだろうか。

学生たちは相当エネルギッシュなので、負けないようにと思いこれを飲んだ。

勉強をしている途中、小学6年生の連絡ノートを見せてもらい、毎日書いている日記を読ませてもらった。私と初めて会った日には、私について書いてくれており、「数学と英語を教えられる」という旨の記述があった。その日記に恥じないよう、しっかりと教えてあげたいが、中国語で話して教える能力がまだないので、数学では絵を描く。英語では過去形や過去分詞形など、やはり少し難儀する。

他には、お姉さんが朝から鼻血が出た話やお姉さんがバスケットボールで指をけがした話、友達からものを貸してほしいと言われた話など、今まで買った本よりなにより面白い。お宝はすごく近くにあった。

他の学生は、帰り際に何かを探していたので、「何を探しているの?」という旨の中国語で話しかけたら、一瞬「え?」という顔をした。すごくシャイな学生なのだ。怯まずにまた尋ねると、「コーザオ」のような音を言われた。もちろん「コーザオ」は知らないが、聞いた手前、何もしないわけにはいかない。一緒に辺りを見渡すが、心の中で「早く見つかるといいな」という応援しかしていない。「コーザオ」の正体を知らないから私は探すことはできないし、このシャイな学生は早く見つけて帰りたいので「コーザオ」が何であるかゆっくり聞けないから私は身動きをとれない。

学生は自分の上着のポケットから「コーザオ」を見つけた。「コーザオ」はマスクか。ありがとう、「コーザオ」が何であるか絶対忘れない。