髪を切りに行くと、シャンプー台に案内されてまずはシャンプーをしてもらうことは良くあることだった。
台湾で髪を切りに行くと、シャンプー台に行かず、髪を切る椅子に座ったまま大きな鏡の前でシャンプーができる。台で横になるわけではないので、シャンプーとマッサージをしてもらっている間もスマートフォンを使うことや、雑誌、テレビを見ながら過ごすことができる。
ケチャップやはちみつ、なんらかのソースを入れるような容器にシャンプーが入っており、濡らした手とその洗剤で器用に、慣れた手つきで髪、頭皮を入念に洗ってくれる。泡泡になった頭を強くマッサージしてくれるにも拘わらず、泡は飛び散ることなく、顔にだらだらと垂れてくることもない。まさに職人の手つきで髪の毛と泡を操り、頭のマッサージと洗髪で最大限の幸福感をもたらしてくれる。
ただし、座りシャンプーはすべての人が希望するわけではなく、シャンプー台で寝っ転がってシャンプーをしてもらっている人もいる。やりたいようにやってもらう、というスタイルのようだ。
私が良くいくお店はシャンプー、マッサージ、カット、シャンプーの流れで日本円で1200円程。日本では1000円-1200円でカットできるお店があったと記憶しているので、台湾で髪を切るときはいつもお得な気持ちと、もう少し払ったほうがいいのではないか、もっと価値のあるサービスを私は受けているという気持ちがある。カットの技術も素晴らしく、数分で頼んだ通りの髪形になる。頼んだ髪型といっても、「短くしてほしい」というだけだが、いつも満足している。